人を含めた生物は、細胞や基質など、いわゆる形あるもので構成されており、それらが、目に見えぬ秩序により一体化された現象を生み出していています。正常な機能や、それが破綻している疾病の原因や重症度などを客観的に生物学的に評価するために、その「形」を顕微鏡で検証することが不可欠であり、そのための学術手法を病理学と言います。社名に掲げています神経病理(Neuropathology)は、病理学の中で、神経系の「形」にフォーカスを当てた学術領域です。
たとえば、内因性の疾病による認知機能の障害や運動障害、また、頭部外傷や中毒性物質などによる外因性の脳脊髄障害などを、生物学的に評価するためには、症状の分析や神経画像などを含む臨床検査による示唆に加えて、それらの正誤を含めて決定的な意味を持つ神経病理解析は必須です。
また、そのような解析の精度管理や、デジタルトランスフォーメーション時代に適したバーチャルスライドを用いたデジタルアーカイブの作成や運用などの基盤整備も重要であり、これらの活動が広く社会に認知され、普及してゆくことが、暫定的な単なる臨床診断に留まらない真の疾病診断や病態理解につながります。
弊社は、これらの重要性に鑑み
などの業務を展開して参ります。
令和3年3月3日
株式会社 神経病理Kiasma&Consulting
代表取締役 新井信隆